■　崩れ去った常識

ビジネスのもうひとつの面白さは、環境や時代に応じてルールも価値観も変化する中での順応だ。
時として翻弄（ほんろう）されそうになりながらも、普遍的な答えを明快な終点もないままに探し続けることだ。分かれば分かるほど、分からないものが見つかる難しさだ。

一万円を少し超えてふらふら低迷する株価を、多くのアナリストは安定上昇傾向にあると、うそぶく。
つい十数年前までは、株価はまもなく四万円を突破すると言われた。土地の値段が下がるという時代がこの日本に訪れることは、ありえないと皆考えた。

その常識の全ては崩れ去り、今、新しいルールと新しい価値観を模索する。
闇の時代と言われる。
出口が見えないと言われる。この時こそ、かつての非常識は常識に変わる。
今こそチャンス。


（次回に続く）