『弟子 宮内 修が噛みしめる、師匠 春山 満の言葉』
第2章


「夢とはそもそも何なんだろう?」

昔、「己の抱く夢を手帳に書け」と言う内容の本を読んだが、当時の私にはあまりピンとこなかった。
漠然と、「あなたの夢とは何か?」と聞かれても、明確に答えられず、そもそも「夢なんて抱く必要があるのだろうか?」などと思っていた。

そして、紆余曲折を経た現在の私が思うことは・・・
「やりたいと思ったことは、全部やればいいんだ!!」
このように、私の心中では純粋な欲望が、純粋な夢となっている。それを己の心にしっかりともっていればいいのだと思う。

「これをやりたい!」
「このようになりたい!」
などと思っても、なかなかそう簡単にいくはずなどない。しかし、決して諦めず夢を持ち続けない限り、その夢は現実とはならない。

昨今の若者達は中々自分の夢を見付けられないでいる。しかし、よくよく考えてみれば当たり前なのかもしれない。なぜなら、若者達を嘆く大人達が夢をしっかりもって活き活きと生きていないからである。それを「最近の若者は・・・」と応える大人達。
子供から大人へ成長する時、子供は大人に躾けられ、そして大人の背中を見て育つ。そうであれば、大人が堂々と夢を語り、活き活きと夢に向かって行動していかなければ、子供達は“夢を持てない大人達”を真似してしまう。


行動の伴わない「夢」は、描くことさえも無駄

例えば、私の場合ではあるが、
長く勤めた会社を辞め人生の岐路に立っていたとき、たまたま本屋で『春山 満』の著書と出会った。それからというもの私の憧れとなり「この人に近づいてみたい」と思い、『春山 満』の下でどうしても働きたく門を叩いた。無謀ではあるが、正に私のやりたかったことである。
今思うと、自分が人生の岐路にたって立っていた頃、何かわからないものを探し続け、悶々とした日々を過ごしていた。たまたまの出会いが私を取り巻いていた薄皮をベロッと捲ってくれたような気がする。

そして、幸運にも師匠のもとに仕えさせていただき、三年間にわたり地獄で精進させていただいた。これも自らが望んで足を踏み入れたからこそ、手に入れることが出来た。少しマゾっぽいが・・・(笑)。

やがて、貪欲な私は・・・
たとえ小さな船であってもいい、己が船長となり新たなる船出をしたいという夢を抱くようになった。同じ志を持った船員とともに航海を始め、幾度となく荒波にのまれ挫けそうになったが、現在があるのは、純粋な欲望 = 純粋な夢 を持ち続け、叶えるべくその一つ一つを、ただがむしゃらに行動し続けてきたからである。
 
「夢」とは、寝ているときに見る幻覚や願望ではなく、しっかりと眼を見開き現実の世界 で抱くもの。「夢」を探し続け、ハッと「あの人みたいになりたい」とか「こんな事をしてみたい」と思えば、素直に向かっていけば良いと思う。但し、夢を描いたものの行動に移さなければ全く意味がない。行動が伴わない夢は、描く事さえも無駄となる。だから、自分の夢らしき希望が見えた時、素直に愚直に行動し、自らの手で夢を掴みにいかなければいけない。

さて、私は次にどのような夢を抱き、さらなる大海に飛び出してゆくのか・・・
我ながら、自ら舵をとる航海(自分の人生)が楽しみである。 

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宮内 修 プロフィール

アイシーズ株式会社 代表取締役

1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表
執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。
大学卒業後、ミズノ株式会社へ入社しゴルフ用品の販売を主に手がける。その後、オリックス・リビング株式会社に入社し有料老人ホームの開発や営業、運営の責任者を歴任。 2008年10月に有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅を紹介するアイシーズ株式会社を設立し、代表取締役に就任する。


春山 満 プロフィール

株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 代表取締役

24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。
2005年、オリックス不動産(株)と共同出資で、高齢者住宅運営会社
オリックス・リビング(株)を設立。2008年、ハワイシニアライフ協会名誉理事就任。

 

ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗

編集者 略歴
1985年     春山満の長男として生まれる
2006年     トランスパシフィック ハワイカレッジ卒業
          ネバダ大学(UNLV)編入
2007年 7月  同校中退
     10月  株式会社ハンディネットワーク インターナショナル入社
2010年 7月  株式会社エイチ ビー イー 出向
         Haru Colle 事業推進室 室長
     8月  共著 春山 満 & 春山 哲朗 『脳から血〜でるほど考えろ!!』出版
        (週刊住宅新聞社)

【編集者からの一言】
本企画の編集をしています春山哲朗です。現在Haru Colle事業推進室にて弊社代表取締役であり、私の父でもある春山 満の考え方を色んな角度から皆様にお伝えしていく事業を行っています。現在、閉塞感が漂う日本へ父の力強い生き方や考えを少しでも皆様の参考にして頂ければ幸いです。本企画は、父の一番弟子である宮内氏が父の生き抜く哲学を解釈し解説しています。何かご不明な点やアドバイスがありましたら、今後の企画向上の参考にさせて頂きますのでご意見ボックスへお気軽にご投稿下さい。

 


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