第1話前編
|
更新日:2009.7.3
第1話「看取る」(前編)
医療・福祉・在宅介護の領域で革新的な事業と提言を続ける
ハンディネットワーク インターナショナル(HNI=本社大阪府箕面市)代表取締役・春山満氏による
6回シリーズの連載を始めます。
問われる国民皆保険制度の持続可能性や公的年金問題、生活者の社会負担増など先行き
「右手にロマン、左手にソロバン」のキャッチフレーズのもと、理想と現実を両立させた
26歳で難病の宣告を受けるまで、自分の健康はいつまでも続くと思っていた。やがて走れなくなり、
しかし、経営とは首から上で決断・説得・行動して責任をとること。「失くしたものを数えるな。
宣告の際、医師が私に与えた唯一の処方せんは「今日できたことを明日も続けるように」と
30歳で再び医療機関を訪ねた理由は、女房が「もう一度病院に行こう。あなたはどんどん身体が 病院経営は、長期入院の高齢者によって成り立っている。1984年(昭和59年)当時の長期入院にはマルメの抑制はなく、 出来高算定で月額70〜80万円の診療報酬が出ていた。1日換算2万5000円もの客室単価で、何年も全館満室のホテルなんてどこにもない。
にもかかわらず関係者は顧客満足の視点などなく、「○○ちゃん」と話しかけ、デイルームで
この憤りが私のビジネスの原点。女房に「俺は難病になって多くの機能を失くしたけれど、逆に
※このコラムは「DRUG magazin」2009年5月号に掲載された連載を再掲載したものです。
|