第35章 「若者よ、野心を持とうぜ!野望を持とうぜ!
そして、ロマンとソロバンを忘れたらあかんぞ〜!」
私はお金(利益)がほしい(笑)。ロマンとソロバン・・・耳が痛いほど聞かされた言葉である。私はロマンが多過ぎ、多過ぎるロマンと反比例し、中身の少ないお財布・・・・ちょっと悲しいな(笑)。
さて、春山 満の魅力とは、決して綺麗ごとばかり言わないところである。ラジオの中で「もっとお金がほしいと思え!」と言っている。全く以ってその通りである。あくまでも健全に、お金に執着する時期が必要なのである。なぜならば、資金があるという事は、自らの野望にチャレンジしていく事ができ、ビジネスでチャンスも拡がる。更に既存のビジネスのサービス向上にもつながり、困った人をもっと助ける事もできる。もし資金がなければ経費を減らし、人を減らし、更なるサービスの向上にも積極的に行動できず、結果的にお客様が離れていく事になり兼ねない。そして・・・そのあげく、信頼できる部下も離れていくのである。そう、資金が無ければ大切な資産を失う事に繋がるのである。「そんなもん、当たり前やん!」と思うかもしれないが、実際に私は実体験として経験している。本当にこれ以上ないほど惨めな話である。だからこそ、お金に執着する時期は非常に重要であると思う。ただここで間違った解釈をしないで頂きたいのは、お金があればそれだけでいいのか?そうではない。
以下は私のもう一人の尊敬すべき師匠である、西田文郎先生からの教えである。「人間の成功には二種類の成功がある。一つは競争原則に打ち勝ち、しっかりお金儲けをし、勝ち組になる『社会的成功』である。そして、もう一つは、仕事を通し己の心と戦い、人を受け入れる能力を身につける『人間的成功』である。この両方を勝ち取った者が『真の成功者』なのである」まさに、この教えの通りである。『社会的成功』だけでは『真の成功者』にはなれない。
私は『真の成功者』である春山 満に強烈なあこがれを持っている。あの人に近づきたいというロマンを持っている。そして、これからも持ち続けるであろう。しかし、それ以前にロマンとソロバンを携えつつ、これからやらなくてはいけない事はまだまだ山のようにあるのだ。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |