第57章 「泣いて恨んで評論して、分析ばーっかりしてたらあかんぞ〜!
一生一回の人生、大事にせんか〜い!」
今回のタイトルも師匠 春山 満らしいメッセージであるが、いつものビジネスや生き抜く知恵とは少し違い、家庭、家族というジャンルの放送内容になっている。春山はラジオで親が泣いて、評論して、分析しても子供は育たないと強く主張する。ではここで私の生い立ちについて少し触れてみようと思う。
私が幼少の頃、両親は仕事で特に多忙な時期であった。海外出張も多く、両親があまり家にいた記憶が実はない(笑)。子供心に毎日「何でいないのだろう?」と寂しかった記憶がある。そんな忙しい両親であったが、私は家で両親から仕事の愚痴を1つも聞いた事がない。たまに休みが取れると疲れているのも気にせず私と遊んでくれ、今思えばあんなに忙しい時に申し訳なかったと思うぐらいである。私が釣りをしたいと騒ぐと、釣りをやったこともない父が連れて行ってくれ、何も釣れなかったが必死に父は私に教えてくれた。あの雨の日の、大井埠頭のテトラの上は生涯忘れられない思い出の場所である。
父の仕事柄、母も一緒に出張に行くことが多かったが、それでも自宅にいるときは、私が高校を卒業するまで母が毎日お弁当を作ってくれた。どれだけ忙しくても何があっても「なんとかなる!なんとかなる!」が口癖でいつも明るく家庭を守ってくれた母。
こんな父と母に育てられ、今では独立し起業して我社も4期目を迎えている。これまで考えた事もなかったが、起業したのもやはり両親の背中を見ていたからなのだろうか?
現在、私は多くの仲間に恵まれ、必死に働いている自分の姿こそが、これまで両親の背中を見て自然に身に付けたものなのかもしれない。両親は、私の心と身体を育て、夢を与えてくれた。今、私はこのチャンスを自分のものにし、夢を実現させる為、日々邁進している。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
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