第39章 『日計足らず、歳計余りあり』日計足りて、歳計余らずになったらあかんぞ〜!
「日計足らず、歳計余りあり」とは一日だけでは儲けがなかったり損をする日もあるが、一年を通してみると儲けが出ればOKということ。目先の利益は少ないが、長い目で見れば利益が出ているという事なのだ。そして春山はこの逆「日計足りて、歳計余らず」では駄目だとも言っている。皆様は日々の目標、そして長期の目標を立てているだろうか?私はこれまでのコラムでも度々述べさせていただいているが、「目標を立てる」ということには特に注力している。ただ細かく毎日緻密にやっているわけではない。それでは、宮内流の「目標を立てる」方法論を述べさせて頂こう。まず一つ目が書く事。そして二つ目が見る事。「なに?たったこれだけか!?」と思われるでしょうが、実際に私が行なっているのはたったこれだけなのだ。
ではまず書く事!!まず長期と短期の目標を立てる。そしてそれを毎日書き綴る。もちろん忙しくて書けない日もあるので、もし今日書けなければ明日に二日分を書き足す。書き方については、とくにルールはなく、なぐり書きでいいのだ。ちなみに記録専用に作られた機能的な手帳等は一切使用せず、ノートに項目を分け整理したりもしない。必要以上に規則を設けてしまっては間違いなく継続できなくなるからだ。私の人間性の問題かもしれませんが・・・(笑)。事実、今朝はたまたま近くにあった昨日の新聞になぐり書きをした(笑)。一番大事な事は短期、長期目標をいかにリアルタイムでアウトプット、アウトプット、アウトプットするかなのだ。閃き、感じた言葉を如何に素早く胸に刻みつけるかが一番重要だと私は思っている。そして正確に刻みつけられた目標は必ず自分をポジティブに動かす。スーパースターである、メジャーリーガーのイチロー選手が小学校から作文に、「将来はプロ野球選手になる!」 と、書いていた事は有名だ。ただ私みたいな凡人は一度文章に書いただけでは、とても目標に向けてただひたすらに行動なんてできない。皆様は如何だろうか??お経のように日々唱えなければ、人間は必ず忘れてしまう。だから書いて書いて刻み込み続けなければならないのだ!
そして次は見る事だ。私はほぼ毎日あるDVDを見る。有限会社 岡むら浪漫 代表取締役 岡村佳明様から頂いたDVD。大東亜戦争末期(戦後は太平洋戦争ともいう)の沖縄戦において日本軍が断行した作戦であり、「特攻」の拠点となった知覧の特攻隊をテーマにしたものだ。敗戦を目前とした日本軍は航空機、爆弾、燃料の不足から人間そのものを爆弾(ミサイル)として100%死を前提に敵国艦隊に攻撃した。その際に特攻隊員から愛する家族へ宛てた手紙の内容が映像と共に流れるのだ。私はほぼ毎日これを見る。胸が熱くなり、愛する人々と国の将来、すなわち現在の日本人の為に命を捧げ、この国を守ろうと死んでいった。戦争とは善か悪か?もちろん、限りなく悪に近いだろう。しかし、私達は散っていった魂を日本人という素晴らしいDNAとして受け継いでいく事を忘れてはならない。これを見るとそもそも生きている事だけでもありがたいと思うようになった。そして今いかに私たちが豊かで、つまらぬ問題を悩み、愚痴を言い、無いものねだりばかりしているかがわかる。いま、本当に何をしなければならないのかを考えさせられるDVDなのだ。
私はこの「書く事」「見る事」で何とかここまでは目標を達成する事ができている。しかし、まだまだいくつも達成出来ていないものもある。ただ私はこの事を習慣化する事で確実に一歩一歩前進していっていると感じている。目標を胸に刻み、そして日本を愛し、志半ばで若くして命を捧げていった特攻隊の姿を胸にきざみ、今後も努力していきたいと改めて思うのだ。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |