第40章 『得意淡然、失意泰然』生き抜く力を身に付けよう!人生は面白いぞ!
得意淡然とは得意なときこそ調子に乗るな! 失意泰然とは失意の時にはゆったりとおおらかに! このような意味である。日々、得意と失意は巡ってくるが、皆様は現在どのような状況だろうか?現在の私はおかげさまで、順風満帆である。だからこそ、得意淡然を心に留めている。そして私のもう一人の師匠である、西田文郎先生の言葉も思い出した。その言葉とは、お釈迦様の教えで「六方拝」というものがある。これは「東、西、南、北、天、地」全ての方向に向かって感謝をするということ。
東に向かい、自分の命のもとである両親やご先祖様に感謝をする。
西に向かい、自分を頑張らせてくれる家族に感謝をする。
南に向かい、お世話になった人生の師に感謝をする。
北に向かい、ご縁のあった友人や知人に感謝をする。
天に向かい、太陽や空や宇宙といった大自然に感謝をする。
地に向かい、食物をもたらす土などの大自然に感謝をする。
この六方拝とは「人間は、周りの人達がいることで、生かされている」という心理である。 時には、調子に乗り周りを気にせず一気に物事を運ばないといけない事も確かにある。ただ、本来当たり前のありがたさや感謝の念などを私たち人間は忘れてはいけない。では、常に感謝さえしていれば物事は全てうまくいくのか。決してそのようなことでもない。しかし、現実として、西田文郎先生は六方拝の心理のもと、北京オリンピック女子ソフトボール日本代表のメンタルトレーナーとしてチームを見事に金メダルに導き、そして著書もベストセラーを連発するなど、確かな実績を残している。また春山 満も感謝についてラジオの中でこう語っている。「よく難病になり数々の困難を乗り超え成功した車椅子の社長と言われますが、私は"ありがとうございます"と淡々と言って、ただ自分の中で成功したと思った事がありません。一方で失敗したと嘆いた事もありません。」
なんと深い言葉だ・・・。『成功者の定義』とはよく分からないが、1つはっきりしている事がある。『成功者は成功するにつれ感謝を忘れず謙虚になっていく』もちろん両者ともその努力は凄まじいものに違いないが、成功への努力と同じぐらい人間力をつくる事を怠らなかったと思う。もう一度自分が現在どのような状態か考えてみてほしい。 得意の時こそ深呼吸をし、踏み出す一歩を慎重に考えてみる。そして感謝すべき人 、お世話になった人を思い浮かべてみてはいかがだろうか?そして、失意の時にはもう一度やってきた事を振り返り、淡々と働いてみる。成功も失敗も紙一重。人生には必ず両方の出来事が起こる。ただ捉え方、考え方、行動次第で良い経験となるか悪い経験となるかが変わってしまうのだ。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |