第37章 「若者よ、何でこんなにおとなしいんや!若者よ、暴れろ!
若者よ、マスコミや常識にだまされるな!」
『医療や年金はもっと手厚くせえ、そして介護保険料ももっと下げて。そうやって、今のことばっかりしか言わんのですね・・・ただこれに対して30代、40代も含めて若者たち。君ら大丈夫なんか?君らの時代、年金ないでえ。全部、後20年でこの国から枯れるよ。もう今の医療制度なんて絶対残ってないよ。今みたいに、病院にいつでも、誰でも、どこでも、何度でも行けるような世界で日本だけのこんな制度、絶対に存在せんよ。お金がないんだから・・・・ 』
春山 満のラジオでの一節である。私も含めかなり刺激になるメッセージ。私自身もこの3年間、なんとか会社を守るのが精一杯で周りが見えていなかった気がする。たまに行く居酒屋で、笑って仲間と酒を飲むことぐらいが楽しみで・・・・なんとも情けない話である。実はこの私の行動は非常に「自分勝手」な行動である。自分の会社だけが何とかなれば良いと恥ずかしながら思っていた。ただやっと会社が落ち着き、春山 満のコラムを書き進める中で思う事は、とてもこの国が良い方向に進んでいるとは思えない。ただ悶々と今さえ良ければ良いと思っているのは大人も若者も変わりはない。
いつから日本人は他人を喜ばす力を失い、譲り合いが無くなってしまったのであろうか。更に、健全な話し合いまでも無くなってしまった。世界から見たらこんな幸せで豊かな国は存在しない。だからもう一度地に足をつけ、私たちがこの国をどうしたいのかを考え、そして行動に移さなければいけない。「過去」の経験を活かし、「現在(今)」を必死で生き抜き、そして「未来」への架け橋となる行動をとらなければ、春山 満が度々ラジオで言うように日本は沈没してしまう。
うまくいかないことを政治、環境、状況などのせいにし、いたらぬ自分を正当化しようと思っている人が多い。いきなり国というレベルを動かす事はできない。まず、自分たちが変わり、コミュニティーが変わり、そして大きな国が渦を巻くように変化していく。政治や環境などどうしようもない事もあるだろう。ただ私たちが嘆いていても何も変わらない。だったらまず自分から変化し行動に移さなければいけない。今、私たちはもう一度それぞれのこれからの生き方を考えてみる良い機会ではないだろうかと私は思う。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |