更新日:2008.7.23
「障害者って、どんな人だろう?」(後編)
どの障害が一番辛いんだろう。例えば足を悪くして車いすに乗っている人?目の見えない人、耳の聞こえない人?それとも僕のように、手も足も全く動かず、寝返りすらできない最重度の障害をもった人?
答えは二つある。
自分の負った障害が一番辛く苦しい。手の指一本失くしても、その絶望から死を考える人もある。他人(ひと)を羨み嘆き、自分の受けた宿命の重さに泣くこともある。
ただ、もう一つの答えがある。
自分の担う障害が一番軽い。足が失くても、手があるじゃないか。手も足も動かなくても、喋れる、見れる、考えれる、そして感じることができるじゃないか。
だから僕にとって、僕の障害が一番軽い。僕はこうやって、生き抜いてきた。
(次回につづく)
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