総合トップ > 春山 満について > メッセージ集
春山 満の僕の元気 〜春山 満 コラム集〜

子供たちへ

メッセージ12(後編)
更新日:2009.4.1
「人生って、生きるって、何だろう?」(後編)

小学校中学校と、やんちゃでスポーツが好きで次々にいたずらをしては、いつも叱られた。
でも、叱られても叱られても、父と母の愛情を一身に受けながら育ってきたように思う。
高校3年の卒業間近にはタバコを吸っているところを先生に見つかり、
翌日から停学処分となった。
「親にも来るように」と担任に念押しされ、処分を受ける朝、校門で父を待った。
何とも情けない気持ちで一杯の僕に、父は一言も叱ることなく、校長室で頭を下げていた。
処分が言い渡された後、僕一人だけ授業に出ないで家へ帰るわけだが、
それまで黙っていた父が「お腹空いただろ。飯でも食って帰るか」と
黙って中華料理店へ連れて行ってくれた。
今でも忘れることができない亡き父の姿である。

いろいろな宿命に揉まれ、いろいろな運命の中、いろいろなものを失くしながら、
いろいろなものを見つけてきた。
いろいろな人と出会い、いろいろな人と別れ、たくさんのものを教えられてきた。
そんな僕が今回最後のメッセージを子どもたちに伝えるとしたら、
少し難しい言葉だが「縁尋機妙(えんじんのきみょう)」という教えだ。
いろいろな出会いの中でいい出会いを大切にしてほしい。
そして憧れの人をしっかりと胸に抱いてほしい。
こうなりたい、ああなりたいと、強烈にイメージして進んでほしい。
そこで巡り会ったいい出会い(縁)は必ず次のいい縁を尋ねてくれる。
それが人生なのかもしれない。
そんな人生でありたいと僕自身願っている。

(おわり)







僕が取り戻したGood Time 僕がみた世界のGood Time 子供たちへ 壷中有天 新しい家族へ 闇に活路あり