体の健康って本当に大切だけれど、でも心の健康はもっと大切だと思う。
僕がこう考えるようになったのは、決して難病で体の機能が失われたからではない。

いくら体が丈夫で強くても、心にいつも悩みを抱え不安に怯える生活は決して健康とはいえない。
反対に、たとえ体の一部の機能が失われたり弱ったりしても、
前を向いて溌刺と生きる人は本当に爽やかで輝いている。

では、心の健康ってどうすればつくれるんだろう。
その謎を解く答えは、「気」にあると思う。
私たち人間はそれぞれ「気」を持っている。
だから「元気」「弱気」といった言葉や、
「勝ち気」「負けん気」そして「雰囲気」などといった言葉を「何気」なく使っている。
では、「気」って何だろう。それは生命の源かもしれない。
最近では医学や科学が発達し、
生命の起源であるＤＮＡ（染色体）や脳のメカニズムについても随分解明されてきた。
ナノテクノロジー（10億分の1メートルの精度を扱う技術）でみる電気信号のような不思議な細胞間連鎖が生命をつくり、
生命を維持させているらしい。
何気なく生きている私たちそれぞれを分析してみると、
それはそれはスーパーコンピューターの一万倍ぐらいの機能を持った電気信号の連続であるらしい。
これを「気」にたとえる人もいるが、そんなものが本当にあるのだろうか？

答えは、ある。

（次回につづく）