第73章「私達が本当にこの国を守る、国のために行動すべきは行動する。
そういう背中を見せないと、子どもたちは未来に希望と活力を見い出せないで!」
今回は、竹島や外交に関しての話がメインだ。特に春山からの重い一言、「竹島、尖閣に関して、本当に愛しく思っている日本人が何人いるのか?絶対に守らないといけないと思う人が何人いるのか?」。全く春山の言う通りである。ただ、この話に関しては春山が言うからこそ説得力があり、私が話したところで、いまいちパンチが効かないので、私なりに身近なテーマに置き換えてみる。
「絶対に守らないといけない」という一言は、我々の会社や家庭というテーマで考えると分かりやすい。我社の存続が危ぶまれた時、社員全員が「絶対守らないといけない」という執念が会社を存続させ、そしてありがたいことに先月4期目を終えることができた。
私は妻子のいる家庭を持ったことはないが、きっと家庭においても同じことが言えるのではないだろうか。男は仕事という形で「絶対守らないといけない」役割があり、女にも子育てや旦那をフォローするという形で「絶対守らないといけない」別の役割がある。結局、「絶対守らないといけない」という事は外交においても、会社にいても、家庭であっても根本的に何ら違いはない。いかに「絶対守らないといけない」という事を思い行動に移す事が、結果的に何かを変える事になる。
私は以前にも書いたが、いまだに「不愉快ノート」を作っている。これは、不愉快な事があれば書き残すノートなのだ。何故、このようなノートに書き残すのか?それは、悔しさを絶対に忘れてはいけないという思いからである。ただ、これをやり通すのも「絶対守らないといけない」というプライドがあるからだ。時に人間は物事を深く考えすぎ悩み、挙句の果てに病気になったりもする。私はいろんな事があっても、シンプルに考えることが必要だと思っている。そう思うと、この「絶対守らないといけない」という言葉はシンプルかつ意味合いが深く、役割も重く、非常に分かりやすい言葉である。世の中、私たちが逆立ちしても手の届かない問題があり、腹立たしく思う事もあるが、その一つの事例を身近な例えに置き替えてみる事で非常にシンプルに考えられる事がある。この様に自分なりに変換する事で、また一つ春山とは違うステージであっても学ぶ事ができる。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |