第80章「常識に、だまされたらあかんで!」
今回の放送のテーマは、原点である「常識に、だまされるな!」 だ。最近ノーベル賞を受賞し話題となった山中教授。研究当初は誰もiPS細胞に関心を持っていなかった。しかし、狭く深く徹底して研究し続けた結果、ノーベル賞を受賞し、世間の注目を集めた。まさに、常識を破った事例だ。
最近、常識っていったい何?と言っている人に限って一番常識の枠を突破できていないと私は思う。私の周りにも何人もいる。目標をやり遂げられない人達は決まってある共通点がある。それは、「できない仮説をたてる天才!」 であるということ。できない仮説を立てさせれば、もうプロ中のプロ。私が彼らの話を聞いていても、これは困ったなと思ってしまう。そういう人達は「できる仮説」はもちろん立てられないし、いざとなると何もできない。物事をやり遂げない事がクセになってしまっている。春山はこれを「負け癖」や「負け方が悪い」と表現するが、正にその通りだ。人間誰しも失敗や敗北は経験するが、その負け方に大きな問題がある。もっと分かりやすく表現すると"課題解決力"の無さが、結果負け方の悪さにつながり、それが癖となってしまうのだ。そこからは、何をやっても"できない仮説"しか立てられなくなる負のサイクルに陥ってしまう。「できる仮説」と「できない仮説」を立てる人の大きな違いは小さな課題でも解決しようとコツコツやっている人間とやってない人間の差だと思う。
常識にとらわれ、人と同じ事しかできない人や指示された事しかできない人がいる。一方で、飛び抜けた常識破り、いわゆるアホになりきれる人間がいる。世の中はこの二つの人種に分かれると思う。私は、常識破りの人間であり続けたい。だから沢山の小さな目標を、アホみたいな手段を使ってでも、どんどん達成していきたいと思っている。そして、その達成するという素晴らしさと、アホらしさを沢山の人に発信していく。
私は春山 満を師として憧れているが、最大の目標は究極のアホになる事なのだ。
宮内 修 プロフィール
アイシーズ株式会社 代表取締役 1973年3月に父 宮内 義彦(現オリックス株式会社 取締役兼代表執行役員・グループCEO)の次男として生まれる。 |
春山 満 プロフィール
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。現在首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |
ドラ息子企画 編集者 春山 哲朗
編集者 略歴 |