今回のテーマは「価格破壊」。ですが・・・哲朗社長の会社である、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルの商品は高いですよ(笑)。
ただ、価格に比例して品質がいい。だからこそリピート率も高く、売れている。まさにナンバーワンではなくオンリーワンの商品だと言える。しかし、私は最近有名な曲の歌詞にもあるこの「ナンバーワンでなくオンリーワン」という言葉に妙な違和感を感じている。なぜなら、私はナンバーワンを目指さないと駄目だと思っているからだ。例えば日本は戦後、沢山の国民が努力して、経済大国になった。はたして日本人はオンリーワンを目指していたのだろうか?そんなわけない。必ず勝ってやる、そしてこの国を立て直す。そう思わなければできなかったと思う。
春山 満も同じだ。間違いなく春山 満はナンバーワンを目指していたはずだ。ここで言いたい事は、ナンバーワンを目指さないとオンリーワンにはなれないという事だ。この国も春山 満もナンバーワンを求めた結果、独自のステージに行き着いたといえる。最初からオンリーワンなんて目指せない。ナンバーワンを目指してきたからこそオンリーワンになれた。
春山 満も最初から高額商品ばっかり作っていたわけではない。沢山の困難や失敗を繰り返し、それでもナンバーワンを目指したからこそオンリーワンになれた。昨今、オンリーワンなら良い!みたいな感じだが、ナンバーワンを愚直に目指した人しか、オンリーワンだなんて言えない。この考えが正解だと思っている。だから私はナンバーワンにこだわる。春山 満も間違いなくこれでいいと言ってくれると思う。
弊社 創業者である春山 満が開発した商品は価格が高くて有名だ。一方で価格の高さだけではなく品質が良いとの評判も高い。春山はこれまで数々の商品を開発して世に送り出してきた。その開発ストーリーは壮絶なものだ。例えば、ロングセラー商品になっている“ノープレッシャークッション”。これはお尻の座骨がすっぽりとはまるポケット(穴)があり、長時間座っていてもお尻が痛くならないというクッションである。
春山は難病を抱えてから一日中車いすで座り続ける辛さを誰よりも痛感してきた。このクッションのヒントをアメリカから持ち帰り春山流のアレンジを入れて商品化した。そのための試作品はワンルームが埋まるほどの数だったという。素材にもこだわり低反発と高反発をうまく融合させて完成させた。このクッションが1枚2万円を超える。1枚のクッションが2万円!?とビックリされるが、2001年発売以来一度もリニューアルせず、一度も値引きをせずに根強い人気を今でも得ている。
ふと価格だけを見たら“高い”と感じる商品でも、実際使って試してみると価格に見合った価値があれば間違いなくヒットする。だから商品を安くする事が世の中の為とか、それがお客様目線とか、そんな事は大嘘である。価値に見合った適正な価格設定をすることでお客様の満足は充分に得られる。これは暴利を得ているわけではなく、適正な利益を得て、手に取って頂くお客様、取引先、弊社がWIN-WIN-WINの関係を築く事が大切なのだ。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |