今回のテーマは「得意淡然 失意泰然」。春山 満からよく聞かされた言葉である。簡単に言うと、得意絶頂なときほど調子に乗るな!失意のときほどゆったりとおおらかに!ということだ。しかし、これがなかなかできない。特に失意は・・・まあ、おおらかに!と言われても、なかなかそんなことできるわけない。おおらかでいられたら逆に気持ち悪くないだろうか?
自己啓発の本でも自分の身に起こる出来事に対して、これは自分にとって何の教えなのか・・・みたいなことを考えろと言う本があるが、そんなこと考えられないだろう。例えば上司に怒られたときに、「それは私にとって必要な教えでした!ありがとうございます!」と考える人もいるだろうが、おいおい不愉快に思えよ!こいつより上に行くと思えよ!と私は思うのだが・・・。私は春山 満に山ほど怒鳴られ、その度に見返してやると思っていた(笑)。
春山 満はラジオだからこのような言葉を使って、いいように説明しているが春山 満だって、このまま終わってたまるか!失くしたものは数えない!残された機能でやりたいことをやってやると思っていたから、これだけ世の中に名を残すことになったのだ。何事も自分との戦いだと思う。失意の時には、人生を恨み、他人を妬み、そして自分を奮い立たす。私はそう解釈をしている。失意の時こそ、真剣に悔しがり、自分を奮い立たせ、自分と戦うのだ。
「得意淡然 失意泰然」とは宮内兄貴が説明してくれいている通りだ。これは人間の心理を分かり易くまとめた言葉だ。
例えば、国の助成金、補助金に関しても同じことが言える。そもそも国からのこれらの援助は国策として力を入れていきたい施策に対してで、特に中小企業にとっては有難い一時的な財源になる。しかし、この助成金や補助金に依存し過ぎたビジネスを展開しているところは弱くもろい。国から援助があるからやる銭ゲバビジネスも少なくない。こういったビジネス展開を否定はしないが、僕は助成金や補助金に頼るビジネスには興味がない。そもそも商品やサービスの開発・販売はお客様に喜んでもらい、なおかつ健全な利益を出さなければ意味がない。介護業界でも国からの援助があるがゆえに志のない素人も多く参入している。ただ、2015年4月以降に実施される介護報酬の改定でガタガタに崩れていく事業者は多くいるだろう。これではお客様への安定した商品やサービスの質が守れない。なぜなら国からの援助は永遠に続く事はないのだから。一時的に受けたとしてもそれに頼り切ってはダメなのだ。
得意絶頂の時ほど現状に満足せず淡々と次の道を模索し、失意の時ほど信念を強く持ちおおらかに前進しなければいけない。
これが結構難しいんだな。(笑)
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |