今回のテーマは「鳥の目と虫の目を持とう!」。
春山満は仕事において、尺取り虫のようにコツコツとこなしながら、鳥のように空から仕事という大きな地図を見ていたようだ。これでモチベーションを保っていたのだろう。
世の中には、夢、希望、目標をテーマにした、素晴らしいセミナーや本が沢山ある。ただ、その素晴らしい内容の効力で、ほんの一瞬だけテンションが上がっても意味はない。必ずすぐに元の自分に戻ってしまう。理由は簡単だ。夢、希望、目標に対して現実とのギャップが埋まらないからだ。
夢、希望、目標だけでは人間は変わらない。ではどうすればいいか?
まず、今この瞬間を大切にしないとどうにもならない。この瞬間にやるべきことをやっているか?必死で生きているか?それがまず前提である。
ただ、それだけでは息がつまってしまう。そのときはふと立ち止まって、自分の地図を見直す。最終着地点の自分を思い浮かべる。
これらの二つを積み重ねることによって、夢、希望、目標に近づくのではないだろうか・・・。
現実ばっかりでもだめ。夢ばっかりでもだめ。
春山はそういうことが言いたかったのではないだろうか?
鳥の眼で見て、虫の眼で狩り、ゲリラの利点で地べたを這う。父によく言われた言葉の一つだ。鳥の眼とは大きく全体を見渡すこと。虫の眼とはコツコツ目の前のことをこなすこと。どちらかの眼だけではなく両方とも持たなければなかなか上手く物事は継続できない。そして自らのモチベーションを保つにも必要な目線である。
仕事というのはコツコツ目の前のことをこなさなければならない。しかし、それだけでは今自分が何のために、どこのゴールに向かって進んでいるのかが分からなくなる。すると、自らのモチベーション同様、チーム全体のモチベーションをも下げてしまうのだ。
例えば、ジャングルを冒険していて目の前に急勾配の崖が現れたとする。これといった目的もなくなんとなく冒険しているチームは見ただけで登ることすら嫌になってしまう。しかし、目的地に辿り着くために必ず越えなければいけない崖だと思えれば、何がなんでも登る方法を考えだそうとする。
嫌な現実があったとしても、感情に流されて決断するのではなく、冷静になりもう一度なぜ自分が今ここにいるのか、何のために始めたのかと自問自答してみると、自ずと次に進むべき道は開ける。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
|
24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |