今回も先日行われた公開収録の模様である。その中で、「当たり前の幸せを忘れてはならない」という話しになる。春山 満が難病になってこのことに気づき、失くしたからこそ気づいたとも言っている。
私も含めて、失くして後悔することなんて、いくらでもあると思う。しかし、そこで気づくことも沢山ある。それは春山 満も私たちも同じだと思う。ただ、失くしてはいけないことが、たった一つだけある。それは、プライドであり、信念だ。
春山 満は信念を曲げない人だった。どんなにうまい話があっても、大会社の社長がきても、信念を曲げるようなことはしなかった。
信念を曲げなかった一番いい例は、床ずれしない、ベッドパッドだと思う。6万以上の高額商品。私なら売れないと言う。ほとんどの人もそう思うだろう。それでも春山 満は信念を曲げなかった。いいものは売れると・・・。結果もちろん、販売の仕方がうまかったのかもしれないが、未だにリピーターがほとんどの大ヒット商品になっている。
失くしたものを数えるな。それは正しい。ただ、失くしてはいけないこともある・・・。
それは、私が春山 満から教わった大切なことである。
当たり前の幸せって何だろう?このメッセージの解釈は本当に深く難しい。普通に仕事をしていればまず食べることには困らない。選ばなければ仕事もある。国民皆保険でしっかりとした医療に守られている。例を挙げるとキリがないぐらい日本は世界と比べて幸せな国だ。
給料一つとっても毎月一定の金額が振り込まれて当たり前。なぜ会社は安定して給料を社員に支払えるのか?それは会社の売上が上がっているからだ。そしてしっかりと利益を残すと社員へ賞与が支払われる。ただこの賞与も毎年もらえると勘違いしている人が多い。賞与は毎年利益を残さなければ当然ながらカットされる。
今ある環境がどれだけ有難いかに気づく為には、自らがどん底を味わう、もしくは歴史から学ぶのどちらかしかないと思う。僕だってこの有難さに気付き理解しているかというとまだまだ分かっていないと思う。だから僕は学び続け、いつかこのメッセージを自分の言葉で発信したいと思っている。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |