今回は、「若者よ、ベテランの先輩にだまされるな!組織にだまされるな!」というテーマである。冒頭、久々に春山 満の過去の放送が流れた。時を経てもかわらず、強烈なインパクトである。是非とも聞いていただきたい。
さて、私はちょっと角度が違うのだが、会社でもプライベートでも、あえて「人に騙されろ!」と言いたい。良いことも悪いことも人が持ってきてくれる。ということは、様々な人との付き合い方も日々勉強だということだ。私は、「無駄に人と会え」とも、よく言ってきた。なぜか、それは単純なこと。人付き合いは勉強だから、経験と検証の繰り返しなのである。
私は今日まで時間さえあれば人と会ってきた。もちろん、全員がみんないい人であるとは限らない。たくさんの方々から、たくさんの幸福も、不幸も、いろいろ頂いた。
そのおかげで、最近では簡単に人に騙されなくなった。これは真剣に人付き合いをし、検証を重ねてきた結果だと思う。まあもちろん、そりが合わない人はたくさんいる。しかし、それは当たり前である。なぜならば、人にはそれぞれ個性があるのだから。
だから、決して面倒くさがらずに、たくさんの人と会って、自身の成長も検証する。
絶対に、後々自分の人生にプラスになる!
このメッセージは若者にとっては非常に興味深いものではないだろうか。僕の経験からいうと、組織はきっちりとマニュアル化され限られた枠の中で仕事をしている。このマニュアル化されているという事は仕事を進める上で重要なことだ。しかし、時代や環境に応じてこのマニュアルが合わなくなってくる。よく業界の常識としてまかり通っている事も業界外の人からすれば、なぜそんなシステムでやっているのかと疑問に思う事がある。業界内で働く人はそれが当たり前と思いこんでいるのと、慣れ親しんだ環境を変えたくないと当然ながら思う人が多い。ただ、それは誰の為のシステムなのか?スタッフのため?取引先のため?お客様のため?ほとんどは自分たち働く人の都合だけで考えられている。
新入社員の若者はこういう会社や業界の常識を見て疑問に思うはずだ。絶対にこうした方がいいと伝えても先輩や上司からは「いいから目の前のことをしっかりやれ」とか「こんなもんなんだから仕方ないよね」という返答が返ってくる。
だから僕はこれから入社する若者に伝えたい。先輩を疑え!上司を疑え!会社を疑え!もちろん疑う前に自分の会社のことを学ばなければいけない。そして疑問に思ったことは稚拙であっても素直に聞く。こんなもんなんだと流してしまったら、目の前にいるバカな上司にいずれ自分もなってしまうぞ。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
|
24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |