今回のゲストは、春山 満の最期を看取ったドクター、田村先生である。
「治療だけするのが医療ではない」
「物語をベースとした医療」こんな話をされていた。
これって本当に大切なことだ。車を買うのも、不動産を買うのも、何でも同じだと思う。
それぞれ今までの生きてきた歴史があり、その時々で様々なサービスやモノを買う。そして、ただ綺麗、便利だけでは買わない時代である。
私の会社は高齢者住宅をご紹介する事業をしているが、これも同様である。ただ料金が安ければいいのか、便利なところであればいいのか、医療が整っていればいいのか。いや、それだけではない。今までご家族とどのように過ごされてきたのか・・・それぞれの思いを伺う。そうでなければ、プロとして私たちも失格である。
高齢者住宅に入居される方の目が輝いたとき。そして、ご家族の安心された様子を拝見したとき。それらの条件が揃ってはじめて、新たな生活のスタートをお手伝いしたと言えるのである。こちらはあくまでもご提案しサポートさせていただくだけ。あとはご納得がいくように吟味しゆっくり考えていただく。少なくとも弊社アイシーズはそういう姿勢で、取り組んでいる。
今回は宣伝みたいになってしまったが、高齢者住宅のご相談は弊社アイシーズにお任せください。なぜなら皆様にご納得いただけるサービスをご用意しているからである。その「ご納得いただけるサービス」こそが、私が春山 満から教わったことなのである。
改めて思うが身内の最期を迎える時、気心の知れたドクターが傍らにいてくれるというのは本当に心強い。放送でも言っているが今回のゲスト田村先生は父の最期を看取ってくださったドクター。
大病を患ったり高齢になったりして身体の機能が低下し医者にかかるとき、僕たちはまず治療を選択する。僕は父の最期をこの目で見届けて思うことがある。それは、父の最期は父自身が考えていたような最期だったのだろうかということだ。勿論家族は父の意志を尊重したつもりだ。それでも自問自答する。
「終わり良ければ全てよし」という言葉があるように、死までが人生だと僕は考えている。本人は延命治療を希望していないのに、家族の判断で延命治療を選択してしまう場合がある。僕はこの家族の選択には反対だ。もちろん本人が延命治療を求めればそう選択することが一番だろう。
今ちまたで、終活がブームとなっている。遺言を残したり所持品の整理などを事前にしておくことは良いことだろう。ただそれよりも、今だからできる家族との思い出や家族とのコミュニケーションをとらなければいけないと思う。遺品の整理は大変だが、本人が亡くなってからでもできる。残された家族の心を支えるのはモノではなく思い出なのだ。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |