世の中は新年。めでたい話である。しかしながら、私はまだ一度も明けましておめでとうなんて言っていない。今回は久しぶりに春山 満のようにばっさり切らせていただく(笑)。
明けて何がめでたいのか、私にはさっぱりわからない。会社の長として考えたら、めでたい?なんてことは一つもない。大晦日だろうが、正月だろうが、常に不安と隣あわせでいる。こういう状態で、年が明けたら何か変わるのか?手帳を変えたら何か変わるのか?初詣に行ったら何か変わるのか?きっと変わらないだろう。去年自分が変われなかったことは、年が明けても変われない。そんなに都合よくいいことなど起きない。いいことがあったような錯覚に陥るのが正月である。
「日に新た、日に日に新た、日に新た」
春山 満の大好きな言葉である。私はこの言葉は、一日一日で完結すると思っている。私にとってはある意味、毎日が正月なのである。今日一日も自分との約束を果たせない人が、どう年が明けて変わるのか?今日一日精一杯生きてない人が、どう年が明けて変わるのか?今日一日成長できなかった人が、どう年が明けて変わるのか?
だから、小さな成功を一日一日積み重ねるのである。今日も朝を迎え、生かされて、このコラムを書いている。生かしてくれる先祖、丈夫に産んでくれた両親に感謝して、「日に新た、日に日に新た、日に新た」。
ただ一日一日を噛み締めて生きる。
新年あけましておめでとうございます。今年もしっかりコラムを書いていきますのでよろしくお願いします。
弊社の年初めは僕のセミナーから始まる。今年は第30期を迎え、節目の年となる。弊社はこれまでは父であり創業者でもある春山 満がゼロから創り上げてきた。「日本の医療・介護を変える!」と志を掲げ実践してきた。改めてこの30年の歴史を振り返り、やっと土台ができあがったと実感した。これからはこの30年をかけて創り上げた土台の上で、我々が新たな芸を披露したいと思っている。そのためにはこれまで行ってきたことに終止符を打つこともある。限られたメンバーであり、厳選されたメンバーでやっていこうと思えば、一つの事業を撤退することも重要だ。言い換えると、撤退するからこそ新しい一歩を踏み出せるのだ。
我々は次の30年へ向かって既に一歩を踏み出している。
『明るく、元気に、賢く、逞しく、何としてでも生き抜く』。この弊社DNAを最大限に活かし、積極的に攻め続けていく。
本年も何卒よろしくお願い致します。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |