今回のテーマ「未だ木鶏(もっけい)たりえず」。大横綱双葉山の話をしていた。その中で春山 満は「ビジネスは情報戦」だと語っている。しかし、ただ闇雲に情報をとればいいというものではない。
情報はどこからくるのか?テレビやネットなどのマスメディア、そして人だ。しかし人の情報も、いったいどこまで信頼していいのかわからない。大事なのは「人間の目利き」だと思う。悪い言い方かもしれないが、目利き、つまり人を見極めなければ信憑性のある情報なんて得られない。なぜなら、ほとんどの人が自分の得だけを考えて、うまく他人を利用しようとしているからだ…。リスナーの方々もきっと沢山の経験がおありだと思う。まんまと騙された!...。私にもそんな経験がたくさんある(笑)。もちろん自己選択・自己責任、悪いのは私なのだ…(笑)。私は無駄になるかもしれないが、たくさんの人と会わないといけない時期がある…といろんなところで話している。「人間の目利き」をどう磨けばいいか?そのためには人と無駄に会うことしかないと私は思う。そして人を見極める自分の基準を身に付ける。ここでのポイントは、第三者の好き嫌いで判断するのではないということ。他人の好き嫌いを判断材料にすれば、すなわち情報に右往左往させられているということだ。人と無駄に会い、自分基準で人を選び、情報を得る。難しいが、これしか方法はないと思っている!
是非、良縁悪縁全てを自分のものにして、自分基準でいい情報を得よう!
「失くしたものを数えるな!大丈夫や〜!!」の番組もこの4月から2年目を迎える。父の番組「春山 満の若者よ、だまされるな!!」の後を継ぐことになったが、まさか自分がレギュラー番組を持つことなんて想像もしていなかった。この1年必死に食らいつきやってみて気付いたことがある。それはいかに拘れるか。放送内容を改めて聴きなおし自分の話し方、伝え方が本当によかったのか確認する。要は満足をしてはいけないということなのだ。当たり前のことだが、意外とここをスルーしてしまうのが人間だ。放送することが目的ではなく、放送内容を聴いたリスナーに理解してもらい「なるほど」とか「なかなか面白いな」と感じてもらわなければ意味がない。
以前、父の番組でこんなエピソードがあった。番組収録を行った時、帰路の車中で「どうやった?今日の内容」と僕に聞いてきた。僕は「良かったと思います」と答えた。しかし、父は納得できず放送前日に「もう一回やり直す」と言い出したのだ。この時、僕やプロデューサーは録り直す必要はないんじゃないかと思ったが、自分が納得するまでとことん突き詰めるのが春山 満流だったのだ。
今回の放送で双葉山の一言「未だ木鶏(もっけい)たりえず」は正に一つの道を突き詰め、どのような立場になっても自分の実力に満足せず、直向きにやり続けなさいという言葉だと僕は思っている。どこかで満足しそうになったらこの言葉を思い出し、いやまだまだだと自分で自分を鼓舞し続けなければそこで成長は止まってしまうのだ。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |