今回のゲストは私の父である・・・。何か、書きにくい(笑)。インタビューの中で「決断」について話をしている。あれだけの会社をつくったのだから、重要な局面で、とてつもない数の決断をしてきているだろう。私にはとてもマネできない。
私レベルの人間だと、「決断しない」ということも大切なのではないかと思っている。あまり決断のことばかり考えていると、悩んで動けなくなってしまう。そして何よりこわいのは、自分を見失ってしまうことである。先週の話にもあったが、「気の衰え」に繋がる。だからあえて「決断しない」ようにしている。言い換えると、「決断しなくても、決断せざるを得ない状況がくる」・・・ここがポイントである。
いい時期に決断せざるを得ない状況がくることに備え、気を養うことである。毎日必死に自分の憧れに向かって走っていると、あるとき、風を読み決断せざるを得ない状況、決断のベストタイミングを引き寄せることができる。こんな考えでもいいのではないかな。日々決断の連続で、そのことで自分を見失ってしまうことが、一番のリスクではないだろうか?
今回は超スペシャルゲスト、オリックス(株) シニアチェアマン 宮内義彦氏だ。コラムを読む前に是非放送を聴いていただきたい。
その中で特に印象に残ったのは「リスクの取り方」の話だ。リスクと聞くと避けたいと思う方が多いかもしれないが、大なり小なり人間はリスクを抱えながら生きている。リスクを避けるのではなく、どのリスクを取るかの決断をしなければならない。また、意思を持ってこのリスクを取らないという決断も重要である。これはリスクが怖くて避けることとは全く異なる。
どんなチャレンジにも、リスクは必ず伴う。宮内氏は、とにかくたくさん失敗することも重要だと教えてくれた。同じ失敗を繰り返してはいけないが、積極的に新しいチャレンジをすることが何よりも重要である。その中で失敗することもある。そのときは、次のヒントを見つけてそこから這い上がる。宮内氏は、正に活きた哲学そのものであった。
そして、宮内氏の著書「グッドリスクをとりなさい!」では、若い世代に向けて熱く、それでいて分かりやすいメッセージに生き抜くヒントを残して下さっている。是非手に取ってもらいたい。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |