今回のテーマは「若者と生き抜く力」。ラジオの中で、権利と義務の話をしている。権利ばっかり主張して、果たしてやることをやっているのか?大なり小なり、たくさんするべきことがあります。例えば会社であれば、きちんと利益を出しているのかということがもっとも重要になる。赤字の会社は、会社とは言えないので・・・。だから働いている人たちは、各自がノルマを達成し、結果として会社になんらかの利益をもたらさない限り、何も言える権利はないのである。
会社は組織である。それは決して個人プレーではない。できない人がいたら、できる人がサポートし、ビジネスという戦場で戦っていく。だから会社全体で利益がでていなければ、何も意味を持たない。
一人ひとりが権利を主張するため、それぞれの義務を果たさなければならないのである。
会社を例に挙げれば少し大きな話になるが、社会も同じである。選挙権というものがあるのに、権利を使わず、義務を果たさず、政治の文句ばかりを言っている人がよくいる。何事も、やるべきことをやったうえで何かを言わないと・・・。ただの言い訳ばっかりの人間になってしまう!
放送内容をお聴きいただければわかるが、春山家には少し変わったルールがあった。学生を終えたら実家から出ていかなければいけないということだ。小さい頃から父に「援助したるのは学生の間までやからな」と言われ続けていた。この話をいろんな方にすると「厳しい親やね」とよく言われるが、僕は小さい頃から言われ続けていたので世の中そんなものなんだろうと思っていた。
一般的に就職し働き始めると社会人と言われるようになる。しかし僕は、就職し稼いで税金を納め始めたからといって、全ての人が立派な社会人だとは思わない。ささやかな給料であったとしても、それで生活し自分の力で生きてこそ立派な社会人の一人だと思う。一人で暮らすということは、親と同居している時よりもお金がかかり面倒なこともたくさんある。ただこの無駄と思われることが意外と経験になる。僕も結婚するまでの約6年間は会社の近くで一人暮らしを続けた。最後のアパートは家賃30,000円、駐車場5,000円、共益費5,000円の12畳ユニットバス付であった。月々の固定費を可能な限り落とすことの重要性を学んだのもこの一人暮らしからである。時には飲み代がかさみ電気が止まったこともあった(失笑)。ここでは書き切れないバカな経験を山ほどした。バカな経験は誇れることではないが、かけがえのない時間となり経験となった。
就職し親と暮らすか一人暮らしをするか悩んでいる人がいたら僕は伝えたい。辛いことも多いし余分なお金もかかる、それでも一人暮らしは面白い!と。そしてこの経験が必ず自分を成長させてくれると僕は思っている。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |