さて、先週に引き続き私、宮内 修が出演させていただいている。今回のテーマは「撤退する決断」。非常に難しい問題である。どんな物事でも「なんかやってやろう」とモチベーションがあがっているとき、最初は誰も負けることなんて考えていない。ただ、負けた結果からよくよく考えると、上手くいかなかった、上手くいっていなかった・・・という経験はたくさんないだろうか?ラジオでもお話をしたが、皆様の日常でもきっとたくさんあるはずだと思う。
恋愛、スポーツ、入試、仕事など・・・それぞれのステージで、大きい小さいは別にして「負けた」経験は誰もがもっていると思う。すべて勝ちゲームにはならない。ほとんど失敗しながら人生を生きている。人間なんてそんなものではないだろうか?限られた貴重な時間を過ごしているからこそ、「これは間違った!失敗した!」と気づいたらすぐにやめる「決断」も必要なのである。無謀な目標を達成するために多大な犠牲を払い何度もチャレンジし続けることだけが、本当に素晴らしいことなのだろうか?だからこそ、やめる、逃げる、諦める!これが、時に超ポジティブ用語となる。
捨てるべきプライドは全部捨てて、綺麗にやめよう。それこそが、本当にやりたいことを見つける、新たな守るべきプライドを見つける、その近道ではないだろうか?
今回のテーマは撤退する決断である。決断の中で最も難しい“決断”と言ってもいいだろう。新しいことを始める時は、目標を掲げ後ろを振り向かず勇気に満ち溢れているので決して難しいとは思わない。しかし、物事は自分の思い描いたように上手くいかないことの方が圧倒的に多い。その中で、我慢して継続するか勇気を振り絞り撤退と決断するか。ほとんどの場合が「もう少し・・・」と我慢をし続けることが多い。心の中でどうしようもないと思っていても撤退する決断ができないことがある。そこにはプライドやいろんなしがらみがありそうで簡単にこの決断はできない。
撤退する決断と聞くと非常にネガティブな表現に聞こえるが決してネガティブなだけではないと僕は思っている。撤退したことによって一時的には外部から批判を食らうこともあるだろう。しかし、それでも撤退したことによりそこで垂れ流していたお金や労力を他に使うことができる。そう考えると次のチャンスを掴む大きな一歩とも言えるだろう。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |