私がこのコラムを書いているのは2017年2月28日。今回は2017年1月1日のラジオ放送内容についてだが、題名は「「2017年もよろしくお願いします!!」
春山 満の言葉「日に新た、日に日に新た、日に新た」。私はこの言葉を心から大切にしている。毎年繰り返される、年末年始恒例の挨拶や行事や番組・・・「今年を振り返って・・・」「年が明け今年こそは・・・」。その時だけ意気揚々と、振り返ってみよう・・・気持ちを切り替えよう・・・というような考えではいけない。私たちがこの世に生まれたことは奇跡。また、さらに言えば、日本という素晴らしい、恵まれた国に生まれたということは、かなりの奇跡なのである。
だから日々感謝をしながら全力を尽くす。春山 満の教えを全て実践できているわけではないが、「日に新た、日に日に新た、日に新た」というこの言葉を私は死ぬまで実践するだろう。それは、この考えがとてもしっくりくるから・・・。明けてめでたいのは毎日のこと。この気持ちで一日一日をしっかりと生きていきたいものである。
毎日同じように日付が変わるにも関わらず、12月31日から1月1日になると「日に新た 日に日に新た 日に新た」このメッセージを思い出す。人は様々な環境のもとで宿命を授かり自らの力で運命を切り拓く。人智の及ばないところで皆平等といえる。
人類全体から見ると自分はたった一人の人間でしかない。しかし、そのたった一人の人間を中心に考えると、その人にはその人だけのストーリーがある。楽しいこと、辛いこと、悲しいこと、他の人と共有したくてもできないこと。山ほどある。時代の変化にもついていかなければいけない。これまでの道のりが成功であったとしても、明日踏み出す道に大きな落とし穴があるかもしれない。過去は振り返れても未来を知ることはできない。これでは人生面白くない。否、だからこそ大いに未来を描くことが大事なのだ。未来を明るくするのは自分自身でしかできない。国や会社、他人が明るいものにしてくれることはない。小さな一歩であっても自ら踏み出し、小さな燈火であっても自ら照らし進む。これを一燈照隅という。この力強い一歩を多くの人が歩み出すと万の燈火となり、万燈照国となる。
一日一日を大切に生き抜く者だけが未来を創れる。一つのチームであっても、共に未来を創造し、力強く歩みしっかりと根を張れるチームでありたいと願う。
株式会社あすき 代表取締役 会長 1973年3月8日 東京都生まれ。 |
株式会社ハンディネットワーク インターナショナル 春山 満の長男として1985年に生まれる。
高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。
2007年10月、春山 満からビジネスを学ぶため、株式会社ハンディネットワーク インターナショナルへ入社。
2012年7月、同社 取締役に就任。
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24歳より進行性筋ジストロフィーを発症。首から下の運動機能を全廃。1991年ハンディネットワーク インターナショナル設立。幅広いネットワークと体験を通した独自の視点と着眼で、オリジナル商品の開発や大手医療法人・企業等のコンサルティングなど幅広く活躍。2003年、米国ビジネスウィーク誌にて『アジアの星』25人に選出。 |